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自律神経の乱れと症状について

自律神経の乱れが起こす症状とは

自律神経はあらゆる臓器とつながっているため、全身に様々な症状が起こり、症状が出る場所も様々です。例えば以下のような症状が出ます。自分自身の元々弱かった臓器を中心に、複数の臓器に症状が出ることが一般的です。

  • 安静にしているのに心臓の鼓動が激しくなる(動悸)
  • 下痢や便秘(便通異常)
  • 突然体がほてって、汗が止まらなくなる(発汗過多)
  • 立ちくらみ、ふらつき
  • 頭痛、頭が重い
  • 肩こり
  • 手足の冷え
  • 手足のしびれ、痛み
  • 疲れやすい、倦怠感
  • 眠れない…など

肩こりや頭痛、便秘など1つひとつは身近な不調ですが、複数の症状が3カ月以上続いている場合は、神経内科を受診しましょう。以下の疾患は医師の診断が必要です。

  • 自律神経失調症:脳が受けたストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ、内臓が円滑に機能しなくなった状態を指す。全身に様々な症状が起こる。例えば、動悸、立ちくらみ、ふらつき、発汗過多、血圧上昇(変動)、下痢や便秘、片頭痛、肩こり、手足の冷え、疲れやすい…などが起こり、複数の症状が出るのが特徴。
  • 機能性ディスペプシア:潰瘍やがんなどの疾患がないにも関わらず、胃や十二指腸などに原因があり、上腹部不快感、悪心、嘔吐などの症状のある疾患のこと。
  • 過敏性腸症候群:ストレスや食事などが原因で、腸に潰瘍などの異常が無いにも関わらず、腸管の運動や緊張の亢進、分泌機能の亢進により、便秘、下痢あるいは便秘と下痢を繰り返したり、腹痛などの不定の胃腸症状を呈するもの。
  • メニエール病:ストレス、疲労などが原因で、耳鳴り、難聴、めまいなどの症状が現れて反復する。吐き気、嘔吐、冷や汗を伴うこともある。感染後、外傷後、自己免疫疾患などでもみられる。
  • 過換気症候群:ストレスによって脳の呼吸中枢に刺激が加わり、通常以上の呼吸を促し、結果として血液がアルカリ性に傾くことで、息苦しさ、呼吸苦感、痺れなどが現れる。

 

自律神経が乱れる原因はストレス、不規則な生活、疾患など

精神的、身体的なストレス:人間関係による悩み、不安による精神的ストレスや、過労、怪我、騒音、温度変化など身体的ストレスなど。ストレスが過剰になると、交感神経と副交感神経のバランス、つまり自律神経のバランスが乱れます。

昼夜逆転などの不規則な生活:慢性的な寝不足、昼夜逆転、不規則な食生活など不摂生により、生体リズムに狂いが生じて自律神経のバランスが乱れる原因となります。

疾患が原因となる自律神経の乱れ:更年期障害は自律神経が乱れる代表的な疾患です。女性ホルモンの分泌が減少することで自律神経のバランスが乱れ、ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)、頭痛、めまいなどの不調が現れます。

 

年代による症状

自律神経失調症の現れ方は、若い頃は交感神経が活発になり過ぎる傾向が強く、年齢を重ねて長期化すると副交感神経の働きが弱まっていく傾向にあります。例えるなら、アクセルをふかしながらブレーキを踏み続けることで、ブレーキが摩耗してしまうような状態です。そのため自律神経失調症では、年代ごとに次のように異なる病気を引き起こしやすくなります。

●思春期:起立性調節障害の原因になりやすい

起立性調節障害には様々な原因がありますが、自律神経失調症の症状の一つである「交感神経亢進(こうしん:交感神経が過敏になること)」によって、立ちくらみや倦怠感、頭痛を招くことが分かっています。

●青年期から壮年期:過労死を招きやすい

自律神経失調症になると内臓に疲労が及びやすいため、自律神経失調症がある人は過度な長時間労働や残業などのストレスによって脳血管疾患や心臓疾患などが起こる、いわゆる過労死を招きやすくなります。たとえ精神的ストレスがそれほど強くなくても、長時間労働の継続が身体的ストレスになります。

●中年期から老年期:メタボリックシンドロームアルツハイマー型認知症を招きやすい

交感神経が活発になると血圧が上がるため高血圧になりやすく、メタボリックシンドロームのリスクが上昇します。また、体をむしばむ「活性酸素」も産生されやすくなります。通常、活性酸素は副交感神経が活発になると排出されますが、年をとるにつれて副交感神経の働きが低下すると排出しにくくなり、がんなどの様々な病気につながりやすくなります。副交感神経の低下は白血球のリンパ球の減少も招き、免疫力も低下させます。他にも、アルツハイマー型認知症の原因であるタンパク質の「アミロイドβ」の排出も鈍化し、認知症になりやすくなります。

 

自律神経の乱れによる症状の予防
  • 意識して休息時間をつくり休養する:仕事が一段落したり、1日、1週間の終わりに休息をとり、心身ともにリフレッシュして心身を回復しましょう。
  • ライフスタイルを見直す:食事、睡眠、休養、労働(勉強)、運動の5つが、毎日規則正しく行われていると生体リズムも順調に回ります。
  • 精神的なストレスに強くなる:人間関係によるストレスとうまくつきあうことが大切です。気長に考える、前向きに考える、楽観的にとらえる、自分に自信をもつなど、気持ちをコントロールしましょう。
  • 気持ちを落ち着けてリラックスした生活をする:心地の良い音楽を聴く、ぬるま湯のお風呂に入るなど、心身をリラックスさせる方法を見つけましょう。
  • 筋弛緩法で心身をリラックスさせる:肩、腕などの筋肉に力を入れたまま、10秒間キープし、スッと力を抜いて15〜20秒間リラックスする方法で、心身ともにリラックスできます。
  • 適度な運動をする:汗を流すことで気分がスッキリして倦怠感がなくなり、精神的な充実感も得られます。
  • カルシウムを積極的に摂る:神経の働きの緊張を鎮め、精神的なイライラを抑える効果があります。
  • 病院で診察を受ける:原因不明の体調不良が続く時は、早めに病院へ行きましょう。

 

当院の自律神経調整の治療

当院では、はりときゅうを用いた自律神経調整プログラムを行っております。自律神経バランス分析器を用いて自律神経の状態を測定し、出てきた結果と問診から得た諸症状、生活環境をもとに治療内容を提案します。結果に即した鍼灸治療および生活面でのアドバイスを行うことによって、より早く身体の不調を減らす ことが期待できます。

 

上記は一般的な情報提供であり、個別の医療アドバイスではありません。腰痛でお悩みの場合は、必ず医療機関を受診し、専門医の診察を受けてください。

 

 

 

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